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2022/09/22その他New!
「先輩の教え」~ぼくたちはこうして合格を掴んだ~【高校入試編】
Arrows日誌特別企画「先輩の教え」と題して,生徒インタビューのフルバージョンをお届けします。

遠藤くん(小松川CS卒:都立日比谷高校)と長谷川くん(実籾CS卒:県立千葉高校)トップ校に合格した二人。
実は二人はオンライン過去問解説の時に話したことはありましたが,実際に顔を合わせて話をするのは初めて。

二人はどのようにして見事,合格を掴んだのか,これから受験に臨む生徒のみなさんにとって,今後の学習のヒントが随所にちりばめられているはずです。
それではご覧ください。



ー 二人がお互いの存在を認識したのはいつですか?

長谷川
 中3の社会の授業の時に小松川の生徒と同じテストをして競い合っていました。
 そのときに初めて遠藤くんの名前を聞きました。

遠 藤
 ぼくも同じく社会の授業の時に初めて聞きました。
 ぼくが調子に乗っていた時に実籾にはもっとできる奴がいるって言われましたね。



- お互いの存在を知ってから二人は模試ランキングで意識しましたか?

遠 藤 
 常にH・Hくん(他教室の生徒はイニシャル表記)が高い位置にいるなと思っていました。

長谷川
 遠藤くんがどこにいるかというよりも,自分より上位の子が何人いるのかを強く意識していました。


- 二人は志望校をいつぐらいから意識しましたか?

遠 藤
 ちょっと覚えていないですね…(- 思い出してください)

長谷川
 中学生になったばかりの段階で,「国語と社会は県立船橋高校を目指せるレベルだよ」と先生に声を掛けてもらえて,まず県立船橋を意識していました。
 その後、中学3年生に上がったころに「もっと上を目指せるかもしれない」と思うようになったので,思い切って県立千葉を目指すようになりました。

遠 藤
 思い出しました。
 入塾の時(中学1年生の秋)に最初の面談担当の先生から都立高校の最上位が都立日比谷だと聞いてからですね。
 それまでは高校の名前とかまったく興味がなかったのですが,「都立日比谷」の名前は聞いたことがあったので,そこを目指そうと思いました。
 それ以降,都立高校は日比谷しか考えていなかったですね。
 中3であった生徒集会などで先生たちが取り下げ手続きの手順であるとか,志望校で悩んでいる時の解決方法などの話をしてくれましたが,「自分には関係ないな」と思いながら聞いていました。

長谷川
 実は千葉県の私立高校入試が終わったときに県立千葉を受験するかどうか悩みました。
 渋谷幕張高校に合格できたときに,父も渋谷幕張高校への進学を認めてくれたこともあってこのまま受験を終わりにしても良いのかなと思い,教室の先生に相談をしました。
 そこで先生から大学受験を見すえたときに,県立高校入試に向けてミスをしないための学力を鍛えることも大切だと言われて,たしかに自分はそこが弱いので挑戦する意味はあるなと思いました。



- なるほど。たしかに渋谷幕張高校も良い学校ですから悩んでしまいますよね。
  遠藤くんは私立の高校についてどのように考えていましたか?

遠 藤
 都立日比谷と同じくらい早稲田高等学院に行きたかったですね。
 早稲田高等学院の校門に生えている木の雰囲気が好きでした。(笑)


- 早稲田高等学院に合格した後も悩んでいる様子は見えませんでしたが?

遠 藤
 連日の受験で疲れていたし,受験勉強もきつかったのでちょっと終わりにしたいとは思いましたね。
 それに早稲田高等学院にいけばそのまま大学に行けるので,もう1回これ(受験勉強)やるの?って考えた時には10日以上先にある都立日比谷の受験を辞めたいという思いがあったのも本当です。
 でも,筑波大学付属駒場高校に不合格になったことで,不合格のままで受験を終わりにしたくないと思いました。最後はやっぱり合格して終わりたいなって。


- 受験のまっただなかではやはり色々な葛藤があったんですね。
  では中学1・2年生のころと中学3年生の自分をふりかえって比べてみて何か変化はありましたか?

遠 藤
 過去問をやっている時期にもゆるんでいたのであまり変わったようには感じていませんね(笑)

長谷川
 ぼくもすぐにゆるむくせがあるのは分かっていたので,中学3年生の夏が勝負だと思っていました。
 その準備として6~7月から頑張り始めました。
 その成果もあって夏は頑張れたと思います。
 でも9月でまた,ゆるんじゃいました。(笑)


- やはり二人とも最初から最後までモチベーションを保つというのは難しかったということですね。

遠 藤
 そうですね。
 過去問の時期にもゆるんでいたと言いましたが,千葉県の私立高校入試が終わった時に「あ,自分も不合格になるんだ」と実感して初めてスイッチがはいったというか,焦ったことで本気になれましたね。


- 英語や国語などの塾で学んでいた教科ではさほど苦労をしなかったかもしれませんが,定期試験に向けた保健体育や技術・家庭などの副教科への学習のモチベーションはどのように保っていましたか?

遠 藤
 ぼくは友だちにすぐに自慢をする癖があるので,自分で言った以上は結果を出さないといけないなと思って勉強していました。
 友だちからできないと思われたくないというプライドですね。

長谷川
 まったくモチベーションは上がりませんでしたね。
 内申点に関わると思って,ワークなどの提出物は出していましたが,テストの点数自体は上がったり下がったり,その時々でムラがありました。


- 模試の成績に関して上下はあったと思いますが,自分の成績をどのように見ていましたか?

長谷川
 駿台模試を初めて受けたとき,偏差値60をこえていたということもあって,何も感じませんでしたが,秋以降は伸び悩んでしまい,偏差値50前半まで下がった時にはさすがに焦りました。

遠 藤
 中学3年生の夏明けの模試では努力した割にすぐに結果につながらなかったので落ち込みました。
 そのころは得意だった数学でも,授業内の小テストで低い点数だったり,過去問でもなかなか点数が取れなかったりして悩んでいました。


- 成績が伸び悩んでいる時,大変だと思いますがどう乗り越えましたか?
  また,乗り越えたと実感できたのはいつごろですか?
 
長谷川
 同時期に過去問に取り組んでいたこともあって,過去問では取れているから大丈夫だろうと前向きに考えていました。

遠 藤
 伸びるときは急にやってくるので,それまでやり続けるしかないでしょうね。
 乗り越えたと実感できた時期は全然覚えていないです。
 でも,千葉の私立高校入試の本番で国語の文章題に臨んだ時に「今までより読めるな」と感じたのは強く覚えています。


- モチベーションが上がらない時に心の支えになったものとか,モチベーションを上げるきっかけになった
  できごとはありますか?

長谷川
 中学3年の秋の伸び悩んだ時期に,教室の先生から「そろそろ本気を出してやらないとマズいぞ」と声をかけられたことがきっかけになって,それがプレッシャーにもなり,もう一度がんばらないといけないなと思えました。

遠 藤
 辛い時にはただただ耐えるしかないと思って勉強していました。
 でも,苦手な社会については,先生から小テストや模試の度に長谷川くんに負けていると聞いていたので,もっとやらなきゃいけないという思いがいつもありました。
 自分なりに「できた」と思った時も長谷川くんが上にいたので。


- 千葉の私立高校入試で二人は同じ併願パターンになりました。実際に受験の時の心境はどうでしたか。

遠 藤
 長谷川くんと同じ学校を受験することは知っていたので本当に嫌でした(笑)

長谷川
 不合格になった学校もありましたが,その後の学校に手ごたえがあったので,むしろぼくよりも母の方が落ち込んでいましたね。


- お互いの存在をライバルとして知っていたなかで,今日,二人は初めて会ったわけですが,今だからこそそれぞれに聞いてみたいことはありますか?

遠 藤
 ぼくはどの先生からも常に「勉強時間が少ない」,「もっとできるだろ」と言われてきたのですが,長谷川くんはどれくらいやっていたのか気になります。

長谷川
 塾が開いているときは自習室にいられる時間に頑張りましたが,塾が閉室の日はほとんど勉強をしていませんでした。
 教室ではぼくよりも勉強をしている人の方が多かったように思います。

遠 藤
 もっとずっとガリガリと勉強しているのかと思っていました。
 意外と似たような感じなんだと分かって安心しました。

長谷川
 もちろん勉強が趣味のような人もいるのでしょうが,勉強が本当に好きだという人はほとんどいないように思います。
 他の人よりちょっとだけ頑張れば,他の人よりちょっとだけよくできるようになる,皆がそう思って勉強をするからちょっとずつ勉強時間が伸びていくのではないでしょうか。

遠 藤
 オンとオフの切り替えができない性格なのですが,どうやってそこを切り替えていたのでしょうか?

長谷川
 勉強もゲームも「もうちょっと」を止めるようにしました。
 どちらにしても「もうちょっと」と思ってやっていると終わりが来ないので,止めるときにはスパッと止めるように心がけていました。


- 長谷川くんは家で勉強にいる時はほとんど勉強をしていなかったとの話でしたが遠藤くんはどうでしたか?

遠 藤
 塾にくると友だちと話してしまうので,定期テストの前は家で勉強をすることが多かったですね。
 家ではリビングで勉強をするようにしていたので,休憩時間が長くなると母から注意をされました。
 受験が近づいてきた時には敢えて母に休憩時間を宣言しておいて,その時間が経過すると声をかけてもらうなど母に頼りながらやっていました。




- では少し話は変わりますが,3Arrowsに通っていてよかったことは何かありますか?

長谷川
 高いレベルの授業を受けられたことが一番です。
 同じレベルの授業を受けたかったら,もっと授業料も高かっただろうし,遠くまで行く必要があったと思います。

遠 藤
 高校に入学してからできた友だちの話を聞くと,大手の塾に比べて,先生たちが一人ひとりに割いてくれる時間が多かったんだと思います。
 3Arrowsの先生は全員がぼくのことを認識しているだろうけど,大手だったらそんなこと無かったんだろうなと感じました。


- いきなり3Arrowsの3本の矢がすべてそろいましたね(笑)

長谷川
 先生たちがいつも見てくれているのは感じます。
 本当に集中できていないときに本気で叱ってもらえることもあったし,「やれ」と言われるだけではなく,雑談にのってもらって気分転換できることもありました。
 自分の趣味の話に付き合ってもらったことも嬉しかったですね。

遠 藤
 クラスの雰囲気が良かったので楽しかったのも大きかったです。
 勉強の面もそうですが塾に来ることがそもそも楽しかったです。
 模試のたびにお互いに成績を見せ合ったことも競争心につながったので良かったですね。
 個別指導塾に通っていたらできなかった経験で,マンツーマンでみてもらえたとしても,個別指導の塾でここまでできたかと言われると疑問です。
 また先生に褒められた記憶はあまりありません。
 模試で成績が上がっても「もっとやれるだろう」と言われたイメージです。
 でもぼくは自分に甘いタイプなのでむしろ良かったし,そういう個性も見極めながら先生たちは声をかけてくれていたんだろうと思います。
 褒めてもらえたのは都立日比谷に合格した時くらいですかね(笑)


- それぞれの高校のようすを教えてください。

長谷川
 県立高校なので校舎は古いですし,トイレはきれいとは言えません。
 でも生徒のレベルが高いので授業の質はものすごく良いと思います。

遠 藤
 メガネをかけているガリ勉タイプがほとんどだと思って入学しました。
 でも実際には中学校のころのノリとあまり変わらず安心しました。
 そして,長谷川くんとちがってウチは校舎がきれいです(笑)
 先生たちもどの教科もレベルは高いです。
 ただ,レベルが高い分,授業についていくのは大変です。
 課題や小テストも多く,講演などもあるので日々の勉強に追われています。
 夏休みの課題を見ても学校側はぼくたちを休ませる気がないと感じますね。


- なるほど。中学時代と比べていまの生活はどうですか?

長谷川
 中学時代の何十倍も大変ですね。
 1学期だけで乗り切るために徹夜をしたことも何度かありました。

遠 藤
 長谷川くんと同じですね。
 課題をやりきる時間すら足りないくらいです。
 中学時代はサボるために課題をやらない感じでしたが,今はやる時間が純粋に足りなくて終わらない状態です。
 日比谷を目指す後輩には楽しいけど覚悟はしておけと伝えておきたいです。


- 二人とも大変そうですね。受験を乗り越えたことで,いま活きていることは何かありますか?

長谷川
 数学は中学の内容を発展させたものなので私立高校の対策がいま活きていますね。

遠 藤
 同感です。大学入試で出題されている問題なんかも解けるようになっています。
 数学だけではなく,苦手とする社会でも中学では一切,聞かなかった内容も市川高校や昭和学院秀英対策として塾の授業で聞いたことが高校の授業でも出てくるのですんなり頭に入ってきます。
 もちろん,英語や理科も私立対策として教わった内容が高校の授業で出てきますね。


- 二人は高校を卒業したあとのイメージはもっていますか?

遠 藤
 いまのところ具体的な夢や目標はまだ見つかっていません。
 いまやっている勉強をしっかりとして,探していけるといいなとは思います。
 強いて楽しそうだなと思うのは,起業ですかね。
 高校の友だちとこういう話をすると盛り上がりますね。
 中学で「社長になりたい」と言った時には笑われてしまったので,環境って大切だなと感じています。
 大学在学中に起業するのも面白いのではないでしょうか。
 高校ではMITかハーバードを目指すなんて言っていますが,起業をすることも含めて考えて東京大学を目指したいです。

長谷川
 高校入試に臨んだ時点で行きたい大学,学部も決まっています。
 ある記事を読んでマーケティングに興味を持ちました。
 だから,一橋大学の商学部で専門的に学んでみたいです。
 将来,そこで学んだ知識を活かせるような職業に就きたいと考えています。
 いまは叔父からもらった流通に関する本を読んでいます。


- 最後に後輩にメッセージをお願いします。

遠 藤
 むやみに志望校を下げる必要はありません。
 受験勉強をしている最中に不安になることもあるでしょう。
 模試で偏差値が足りないとか,過去問で点数が足りないとか弱気になることもあるかと思います。
 でも自分がその学校に行きたいという気持ちが一番大切です。
 実際にぼくも模試、過去問でそんな気持ちになりましたが,都立日比谷高校に合格できました。
 みんな勉強はしているはずなので,結果はそのうちついてきます。
 怯えなくて大丈夫です。

長谷川
 自分を追い込まなくても大丈夫です。
 自分くらい自分を多少は甘やかしてあげましょう。
 もちろん,やるべきことはやらなければならないと思います。
 でも息を抜くことも大切です。
 息を抜きすぎたら3Arrowsの先生たちがしっかりとネジを締め直してくれるので,安心して息を抜いてください(笑)
 塾の課題と過去問など言われたことは最低限やらないと大変ですけどね。

遠 藤
 過去問なんかは無理にでもいいので自分に「できる」と思い込ませてからやると点数も伸びますよね。

長谷川
 あるある(笑)



いかがでしたか?
みなさんの受験に向けて参考となったでしょうか?
先輩の教えを受けた皆さんの中からまた,そして後輩たちへ思い・想いを受け継いでいってもらえるよう,私たち3Arrowsの担当一同は願っています。
(インタビュー:吉井雅彦 文責:岸岡兼巧)