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2024/01/22ARCUSNew!
【2024市川中】算数入試解説/大問2
2024年 市川中 算数 大問2
※難易度 ★・★★・★★★・★★★★の四段階

大問2 操作系問題(わり算/倍数を利用)
(1)
(2)
(3)★★~★★★

【所感】条件ごとに→↑↗移動する問題。去年の栄東の駒移動に少し似た問題で、÷3の余りで移動条件を設定。(1)は条件利用への理解を求める典型問題、これは必答。(2)で移動の仕方を式で表せれば、(3)もそんなに難しくはない。ただしDEFGHに到着すると終了という条件を見落とすと、A→F→GやA→B→F→Gといった条件を答に入れてしまい×になりそう。条件整理の正確さと丁寧さが求められた問題でした。

<解説>
こういった問題は、一旦ルールの整理をしてから解くことを推奨。

① _÷3=□…0 →
② _÷3=□…1 ↗
③ _÷3=□…2 →

(1)落ち着いて整理するだけ。

111÷3=37…0 「→」移動 A→B
37÷3=12…1 「↗」移動 A→B↗G

よって、G・12


(2)AからDまでの移動の仕方は、「A→B→C→D」のみ。ここで、ABCDに入る数をそれぞれABCDとおき、「A→B→C→D」の移動を式で表すと、

A÷3=B
B÷3=C
C÷3=D

この式を整理すると、A÷3÷3÷3=Dとなり、Aは27の倍数であることがわかる。
よって、1~2024までの27の倍数を探せばよいので、

2024÷27=74…26

74個


(3)まずA→Gまでの行き方を考える。ただし、Fは経由できないことに注意。
「A→B↗G」「A→B→C↑G」の2パターンがあるので、それぞれの場合を考える。

①A→B↗Gの場合

これを(2)同様式で表すと、

A÷3=B
B÷3=G…1

ここでGに入る数を考える。
G=0の場合、

A÷3=B
B÷3=0…1

B=1となるので、

A÷3=1
1÷3=0…1

よって、この場合A=3となる。
次にG=1の場合を考えると、

A÷3=B
B÷3=1…1

B=4となるので、

A÷3=4
4÷3=1…1

よって、この場合A=12となる。
このように調べていくと、

A=3,12,21,30,…と、Aは差が9の等差数列であることがわかる。あとはこの数列の延長線上にある2024の手前の数を見つけ、個数を求めればよい。

(2024ー3)÷9=224…5

この式から9×224+3=2019であることがわかり、数列の延長線上にあり、2024に最も近い数は2019であることがわかる。

3+9×(225ー1)=2019より、2019はこの数列の225番目となるので、Aの個数は225個

②A→B→C↑Gの場合

①と同様に考える。

A÷3=B
B÷3=C
C÷3=G…2

G=0,1,2,3,…の時、逆算するとA=18,45,72,…となり、Aは差が27の等差数列であることがわかる。
先程と同様に、この数列の延長線上にある2024の手前の数を探し、2016であることがわかる。
2016はこの数列の75番目となるので、Aの個数は75個

①②より、

225+75=300個




塾長 鴨志田




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