2025/10/25奥戸CSNew!
中学入試!同じ中学校なのに“偏差値”が違う!?
こんにちは!
進学塾3Arrows(スリーアローズ)奥戸CS
チャーリーこと中山です。
▶首都圏模試センター https://www.syutoken-mosi.co.jp/
志望校をそろそろ決めなければ…というこの時期です。
逐一、最新の受験情報にアンテナを張っておきたいところです。
保護者の方で、中学受験を経験したという方はぜひ一度ゼロベースで偏差値一覧をご確認ください。
ご自身が受験したときの偏差値イメージと大きく変化している点が多々あることに気付くと思います。
ぜひチェックしてみてください。

ところで…。
ここからの時期、受験生である小学6年生は、学校の友人や習い事の友人、あるいは親戚の人々との会話の中で、この「偏差値」について意識せざるを得ないシーンに幾度となく出会うことになります。
「○○君は、偏差値67の学校を受けるんだってね。スゴイね」
「同じクラスの△△さんが滑り止めに考えている学校は偏差値50くらいなんだって…」
「□□たちが受験するかもって話をしていた学校の偏差値43だよ、けっこう低いね」
またこうした話は大人同士の会話でも…。
例えば職場のお昼休憩のときにこんな話題になることもあるでしょう。
「●●課長のお嬢さん、偏差値70の有名女子校を受けるらしい」
「▲▲さんのところのお兄ちゃん、都立中を受けるそうなんだけど偏差値60くらいだから余裕だね」
「うちの親戚の子が偏差値45くらいの私立中を受けるらしいんだけど、それなら公立中でいいのにね」
いろいろ挙げてみましたが、私のような塾の人間からすると、どの発言にも「?」となるポイントがあります。
その「偏差値」はいったいどの「偏差値」なのでしょうか…と。
学校の“良し悪し”をはかる一つの基準として出てくるこの「偏差値」。
中学受験においては「偏差値」は一つではなく、複数の「偏差値」が存在するのをご存知でしょうか。
同じ中学校であっても、ある人は「偏差値53」と言い、またある人は「偏差値62」と言います。
そのため、その学校を「中堅校」だと考える人もいれば、「上位校」と捉える人もいるのです…。
どうしてそんなことが起こるのか…。
実は、首都圏の中学受験においては、「四大模試」と呼ばれる模試が「偏差値」の基準として使われています。
「偏差値」の違いは、これらの模試ごとの受験生層の違いに由来します。
■四谷大塚「合不合判定テスト」
中学受験の老舗・四谷大塚が実施。
四谷大塚およびカリキュラム準拠塾(早稲田アカデミーなど)の塾生が中心で、難関校~上位校の志望校判定に定評があります。
■SAPIX「合格力判定サピックスオープン」
最難関中合格者を多く輩出するSAPIX主催の模試。
受験者層のレベルは高く、“御三家”など最難関校を目指す受験生には必須の模試です。
■日能研「合格判定テスト」
中学受験専門塾・日能研による模試。
塾生中心ながら外部受験も可能で、難関校から中堅・下位校まで幅広く判定。
帳票の見やすさや偏差値表の精度に定評があります。
■首都圏模試センター「合判模試」
1990年創設の「首都圏模試センター」(2026年3月に「ONETES(ワンテス)」へ社名変更予定)が実施する首都圏最大規模の公開模試。
複数の塾から受験生が集まるため、中堅〜下位校志望者が比較的多い傾向。
難関校の判定にはやや不向きとされますが、広い層をカバーする受験データが特徴です。
このように、使用する模試によって受験生層が異なるため、同じ学校でも「偏差値」が大きく異なってくるのです。
試しに、9〜10月時点の合格率80%予想偏差値でいくつかの学校を比較してみます。
2/1渋谷教育学園渋谷①(男/女)
四谷大塚:67/69
サピックス:59/63
日能研:69/69
首都圏模試:75/76
2/1PM広尾学園小石川②本科(男/女)
四谷大塚:63/63
サピックス:53/53
日能研:62/62
首都圏模試:70/71
2/2日大第一②4科(男/女)
四谷大塚:42/42
日能研:39/39
首都圏模試:51/51
2/3都立両国(男/女)
四谷大塚:61/61
サピックス:51/51
日能研:60/60
首都圏模試:68/68
…と、学校によっては5~8ポイント近くも数値が異なることもあるのです。
ですから、「偏差値60」と言っても、どの模試でいう「偏差値60」なのかを明確にしなければ、単純に比較はできません。
模試ごとに受験者層が異なることで、偏差値にこれほどの差が生じることがある…。
この辺りの事情を正しく理解しないまま偏差値で学校を“値踏み”している受験生・保護者は、結構多いのではないでしょうか。
模試も、この「四大模試」以外にもたくさん存在します。
もちろんどの模試の偏差値もしっかりと分析・計算されたうえでの数値ですので、どの偏差値も正しい数値です。
大切なのは、自分が受験する学校のレベルに合わせて、それに見合った模試を利用し、その上で正しい偏差値を把握しながら志望校や併願校を考えることです。
決して、安易に偏差値の数字に振り回されないよう、ぜひ親子でも話をしておきたいところです。
さあ、都内の中学入試が始まるまで残り100日を切りました。
気合を入れ直して頑張りましょう!
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