皆さんこんにちは!
進学塾3Arrows小松川CSの菊地です。
保護者の方とお話をしていると、よく出てくる相談があります。
「やれって言っても、全然勉強しないんです」
特に定期テスト前や受験が近づいてくると、保護者の方は当然心配になります。
本人はのんびりスマホを見ている。ゲームをしている。YouTubeを見ている。
見ている側はだんだん我慢できなくなって、
「勉強しなさい」「テスト前でしょ」「いつになったらやるの?」と声をかける。
すると、「あとでやる」「分かってる」「うるさい」。
そしてケンカになる。
ところが、ケンカしたからといって、
そのあと本人が机に向かって猛烈に勉強するかというと、なかなかそうはいきません。
結局、勉強はあまり進まず、親子ともにイライラしたまま一日が終わる。
これが何日も続いているご家庭もあると思います。
そもそも、子どもが家で勉強しない理由は一つではありません。
単純に勉強が嫌いなこともあります。
小さい頃から家庭学習の習慣がなく、家で机に向かうこと自体が生活の中に入っていないこともあります。
勉強しようと思っても、学校の授業が分からなくなっていて、問題集を開いた瞬間に嫌になってしまう子もいます。
何を勉強したらいいのか分からず、とりあえず机には座ったものの、ほとんど進まないこともあります。
もちろん、「やらなきゃいけないのは分かっているけど、今日はやりたくない」という日だってあります。
これは大人でも同じかもしれません。
原因が違えば、本来は対応も違います。
それを全部、家庭での「勉強しなさい!」だけで解決するのは難しいと思っています。
だから私は、保護者の方にこんな話をすることがあります。
「どうせ家で『やりなさい』と言ってもケンカになるなら、自習室に来させてください。来たあとはこっちで見ますから」
家を出て塾に来るところまでは、保護者の方にも少し協力してもらう。
でも、塾に来たら、そこから先の学習管理はこちらで引き受けます。
何をやるのかを確認する。必要なら課題を決める。
手が止まっていたら声をかける。分からないところがあれば質問してもらう。
ただ机と椅子が置いてあるだけではなく、「勉強する場所」として使ってもらいます。
家にいると、スマホもゲームもベッドもあります。
一方で、自習室まで来てしまえば、少なくとも周りには勉強している生徒がいて、自分も教材を開くことになります。
勉強を始めるまでのハードルを、環境を変えることで少し下げるわけです。
そして、もう一つ大きいのが、保護者の方の負担です。
毎日仕事や家事をして、そのうえ「宿題やった?」「テスト勉強した?」「ワーク終わった?」まで確認する。
やっていなければ注意して、そこでまたケンカになる。
これを毎日続けるのは、かなり疲れます。
だから保護者の方には、「その部分を塾に任せてもらえれば、
お母さん、お父さんのストレスも少し減りますよ」とお話しすることがあります。
家庭と塾で役割を分けてしまってもいいと思うんです。
家では、食事や睡眠、朝きちんと起きることなど、生活の部分を見てもらう。
塾では、何を勉強するのか、どこまで進めるのかといった学習の部分を見る。
「家では生活管理、塾では学習管理」です。
もちろん、自分で計画を立てて、自分で勉強を始められる子なら、細かな管理は必要ありません。
そういう子は、こちらが細かく言わなくても自分でやります。
ただ、中学生全員が最初からそれをできるわけではありません。
「もう中学生なんだから、自分でやってほしい」
保護者としてそう思うのも当然です。
でも、自分でできるようになるまで、ある程度周りが管理したほうが動きやすい子もいます。
そして、その管理をすべて家庭だけで背負う必要もありません。
家で「勉強しなさい」と言うこと自体が悪いとは思いません。
必要な声かけもあります。
ただ、その言葉が毎日の親子ゲンカのスタートになっていて、
それでも勉強が進んでいないのであれば、同じことを繰り返すより環境を変えてみる。
家で勉強させることにこだわらなくてもいいんです。
自分で勉強を進められるのであれば、図書館や学校など、家以外の場所を利用するのも一つの方法です。
一方で、まだ「何をやるか」「どこまでやるか」といった管理が必要なら、
ただ場所を変えるだけではなく、誰かに声をかけてもらえる環境を選んだほうがいいでしょう。
塾に通っているのであれば、自習室を使って、学習管理まで塾に任せてしまう。
その分、家では勉強のことで少しだけケンカを減らす。
家庭ですべてを抱え込まず、「家では生活管理、塾では学習管理」と役割を分ける。
子どもが勉強に向かうためにも、家で毎日「勉強しなさい!」と言い続ける以外の方法があっていいと思っています。






